露、東部で無差別攻撃 民間人2日間で27人死亡

攻撃で崩れた建物で救助活動を行う人々=19日、ウクライナ東部ドネツク州(ウクライナ国家非常事態庁提供、ロイター)
攻撃で崩れた建物で救助活動を行う人々=19日、ウクライナ東部ドネツク州(ウクライナ国家非常事態庁提供、ロイター)

ロシアによるウクライナ侵攻で、東部ルガンスク州のガイダイ知事は19日、同州のセベロドネツクで同日の露軍の砲撃により少なくとも民間人12人が死亡、40人が負傷したと発表した。東部ドンバス地域(同州とドネツク州)では18日にも民間人15人が死亡。露軍は主目標とするドンバス地域全域の制圧を目指し、無差別的な攻撃を激化させているとみられる。

ウクライナ軍参謀本部の19日の発表によると、露軍はドンバス地域の重要都市セベロドネツクやリシチャンスクに激しい攻撃を継続。スラビャンスク近郊には新たな砲兵部隊を配備したという。ただ、ウクライナ軍もドンバス地域で露部隊の前進を過去1日間で16回撃退したとした。

首都キーウ(キエフ)の裁判所では同日、北東部スムイ州で民間人男性を殺害したとして殺人罪などに問われた露軍兵、シシマリン被告(21)の公判が開かれ、ウクライナ検察当局は終身刑を求刑した。同被告はウクライナ侵攻後、戦争犯罪で初めて訴追された露軍兵。

ウクライナメディアや米CNNテレビによると、シシマリン被告は起訴内容を認め、遺族に謝罪。殺害された男性は携帯電話で通話中で、シシマリン被告は部隊の場所を通報されないよう上官から命令を受け、男性を射殺したとされる。

一方、財政が逼迫(ひっぱく)するウクライナに対し、米上院は19日、400億ドル(約5兆1千億円)相当の追加援助を行う法案を賛成多数で可決。ドイツで開かれた先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議も同日、ウクライナに184億ドルの財政支援を提供することで合意した。ロイター通信が伝えた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ツイッターを通じ、追加支援に謝意を表明した。

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