3大損保 過去最高益更新 自然災害少なく コロナ禍回復

損害保険大手3グループは20日、令和4年3月期連結決算を相次いで発表した。3グループ合計の最終利益は前期比で約2倍に拡大し、全社が過去最高益を更新した。国内で大規模な自然災害が少なく保険金の支払額が減少したほか、海外事業が新型コロナウイルス禍での経済活動の制限が緩和され好調だったことなどが利益を押し上げた。

東京海上ホールディングス(HD)はコロナ禍で延期や中止になったイベントの売り上げを補償する保険金などの支払いが減り、海外事業が増益となった。あおり運転が社会問題となる中、走行中の映像や音声を記録するドライブレコーダー付きの自動車保険が好調で国内事業も増益だった。

MS&ADインシュアランスグループHDもコロナ禍の回復で海外子会社が好調だった。SOMPOHDは保有する有価証券の売却益などが増益に寄与した。

一方、5年3月期は国内の行動制限解除による交通量の増加で保険金支払いが増えると予想されるほか、ウクライナ関連の戦争被害への補償拡大も見込まれ、2社が減益を見込む。MS&ADの田村悟専務執行役員は「環境の変化を注視しながら、スピード感を持って対応したい」と話した。

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