ブラックホール撮影後押し 研究員雇用寄付1千万円超 水沢観測所

国立天文台が運営する「水沢VLBI観測所」の電波望遠鏡=岩手県奥州市(国立天文台提供)
国立天文台が運営する「水沢VLBI観測所」の電波望遠鏡=岩手県奥州市(国立天文台提供)

国立天文台が運営する「水沢VLBI観測所」(岩手県奥州市)が始めた、インターネットで研究員の雇用資金などを募るクラウドファンディングがこのほど、目標額の1千万円を突破した。12日に国立天文台を含む国際チームが天の川銀河にある巨大ブラックホールの撮影に成功したと発表すると、研究を応援する人から寄付が急増した。

寄付金は博士号を取得した若手研究員の雇用や、研究設備の維持に活用する。開始から1カ月となる20日時点で640人以上が募金し、約1680万円に達した。目標額を2倍の2千万円に引き上げて、当初予定した6月17日まで続ける。

水沢観測所は銀河系やブラックホールの研究を進める。近年は国立天文台からの予算が減少したため、一時は国内にある電波望遠鏡の運用停止の検討を迫られた。

ブラックホール研究の国際チームにも参加した本間希樹所長は「ブラックホールが人々を魅了する力の強さを改めて感じた。支援を受ける若手研究者も大いに活躍してほしい」とコメントした。

会員限定記事会員サービス詳細