伝統の「薪御能」3年ぶり通常開催

興福寺で3年ぶりに通常開催された薪御能=20日午後、奈良市(恵守乾撮影)
興福寺で3年ぶりに通常開催された薪御能=20日午後、奈良市(恵守乾撮影)

「薪能(たきぎのう)」の元祖として知られ奈良発祥の4流派(観世(かんぜ)、金春(こんぱる)、宝生(ほうしょう)、金剛(こんごう))が競演する伝統行事「薪御能(たきぎおのう)」が20日、奈良市の興福寺南大門跡などで始まった。

新型コロナウイルス感染防止のため一昨年は中止、昨年は非公開となり、通常通りの開催は3年ぶり。この日は、鵜(う)を使って漁を行う鵜飼の業(ごう)を描く「鵜飼」(金剛流)などが演じられ、観客はかがり火のもとでの情趣ある舞を堪能した。

薪御能は平安時代に同寺の法会「修二会(しゅにえ)」で奉納された猿楽が由来といわれ、全国各地の野外能の源流とされる。4流派が演じるようになり、古都の名物行事として定着した。薪御能は21日も開催される。

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