中国外相が米欧牽制「武器はウクライナの平和にならない」

中国の王毅・国務委員兼外相(AP)
中国の王毅・国務委員兼外相(AP)

【北京=三塚聖平】中国やロシア、インドなど新興5カ国(BRICS)は19日、オンライン形式で外相会合を開いた。議長を務めた中国の王毅(おう・き)国務委員兼外相は「武器を送ってもウクライナの平和には換えられない」と述べ、ウクライナへの武器供与やロシアへの経済制裁を進めるバイデン米政権など西側諸国を牽制(けんせい)した。

王氏は「制裁で圧力を加えても、欧州の安全保障の苦境を解消することはできない」と主張。対露制裁に協調するよう各国に求めている米欧を念頭に、「中国は、国際的な経済・金融の協力を武器化することや、他国に対して一方の側につくよう脅すことに反対する」と批判した。

中国は、ロシアのウクライナ侵攻を契機に西側諸国が結束を強めていることが、自国の安全保障に与える影響を警戒している。王氏は「ロシアとウクライナの衝突を口実に、集団的な対抗を扇動することに警戒しなければならない。これは世界の安全保障の安定に深刻な脅威をもたらす」と強調した。

習近平国家主席もあいさつで、「覇権主義と強権政治に反対し、冷戦思考と集団的な対抗を防ぎ止めるべきだ」と主張。BRICS各国に対し「政治的な相互信頼と安全保障協力を強化する必要がある」と呼び掛けた。

外相会合の共同声明は、ロシアとウクライナの協議を「支持する」と表明。同時に「各国の主権、独立、領土保全を尊重する」という文言も明記した。

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