井崎脩五郎のおもしろ競馬学

賭け事は「流れ」に尽きる

フローラステークスを制したエリカヴィータ=4月24日、東京競馬場
フローラステークスを制したエリカヴィータ=4月24日、東京競馬場

「流れに乗れ。賭け事はそれに尽きる」

1920年代のアメリカで、あらゆるギャンブルに手を出して連戦連勝、ついには競馬の主催者と、カネを数えるのが面倒だからと小切手で勝負した逸話まで持つウィリー・ゲッツは、そう語ったという。

流れが大切ということなら、今年のオークスは、名前のなかに「リ」の字を持つ馬を狙えということかもしれない。なんと、このところ5年も続けて、リの字を持つ馬が連対しているからである。

17年 1着 ソウルスターリング

18年 2着 リリーノーブル

19年 1着 ラヴズオンリーユー

20年 1着 デアリングタクト

2着 ウインマリリン

21年 2着 アカイトリノムスメ

今年、オークスの登録馬のなかで、リの字を持っているのは、この2頭(抽せん対象馬にルージュリナージュ)

エリカヴィータ (フローラS)

プレサージュリフト(クイーンC)

両馬、これまでどういう成績かというと、まずエリカヴィータは、3戦して①⑩①着。新馬戦では、残り5ハロンの地点からゴールまで、レースが「12秒9→12秒6→11秒6→11秒5→11秒4」と加速するなかを、鋭く1馬身半も抜け出す完勝。そして前走のフローラSでは、休み明け、初距離にもかかわらず、余裕をもって差し切りを決めている。2戦目の10着(フェアリーS)は、最終コーナーで内から体当たりをくって体が泳ぎ、鞍上のルメール騎手が、馬が骨折したかと3秒ほど後ろ脚を振り返って見ていたアクシデントによるもの。まるっきり度外視していい一戦。オークスの舞台である東京芝は2戦2勝と負けなし。

もう1頭のプレサージュリフトは、デビュー以来3戦して①①⑪着。東京芝は2戦2勝と負けなしで、前走の桜花賞11着は初の関西輸送。スタートで出遅れて最終コーナーまでシンガリ追走を余儀なくされたから、あれは度外視していい。

リの字強しの流れに乗って、この両馬に賭けてみる手はあるかもなあ。(競馬コラムニスト)

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