岸田文雄首相は19日、ロシアの侵攻を受けるウクライナを支援するため、新たに3億ドル(約384億円)の借款を行う考えを表明した。世界銀行と協調して実施する。東京都内で記者団の質問に答えた。
首相は「わが国は祖国のために奮闘するウクライナとともにある。今後もG7(先進7カ国)、国際社会と連携しながら、ウクライナを強く支援していきたい」と述べた。
政府はこれまで3億ドルの借款を表明していたが、追加する。ウクライナ政府はロシアの侵攻で財政が悪化しており、日本に短期の財政支援を求めていた。
首相は、23~24日に予定する日米首脳会談や日米豪印4カ国(クアッド)首脳会合に触れ、「日本の基本的な姿勢としてしっかり強調していく」と述べた。