ロシアによるウクライナ侵攻を機に、関連書籍への需要が高まる中、ロングセラーにも再び脚光が当たっている。作家、司馬遼太郎の歴史エッセー「ロシアについて 北方の原形」(昭和61年刊行、62年に読売文学賞受賞、現在は文春文庫)もその一つだ。200年にわたる日露関係史をひもとき、将来の両国の関係を模索する上で示唆に富む同書は、ロシアの〝国柄〟に関する特異性にも言及し、ロシアの行動原理を考察する。
1カ月半で3刷のスピード
「4月10日に32刷、同25日に33刷、今月25日に34刷が決まった。いずれも3000部ずつ、計9000部の重版となりました」