「自分は悪くない」から一転謝罪…でも逮捕 誤給付問題の容疑者

報道陣が集まる山口県警山口南警察署=19日午後、山口市(沢野貴信撮影)
報道陣が集まる山口県警山口南警察署=19日午後、山口市(沢野貴信撮影)

山口県阿武町が4630万円を誤給付した問題に絡み逮捕された田口翔容疑者(24)。誤給付の発覚当初は高圧的な態度で町側の返還要求を拒み続けていたが、ここ数日は落ち込んだ様子だったという。謝罪して返還の意向も示した直後の逮捕劇となった。

「自分は悪くないのに、なぜ僕ばかり責めるのか」

誤給付から6日後の4月14日。田口容疑者の勤務先だった隣の萩市内のホームセンターに足を運んだ中野貴夫副町長は、田口容疑者にこうすごまれた。

この日午前、田口容疑者の母親も店を訪ねていた。誤給付された4630万円の返還を田口容疑者に促すためだった。約30分にわたる説得もむなしく、母親が町側に「応じてくれない」と連絡。続いて赴いた中野副町長に容疑者は「弁護士と相談して対応する」と要求を拒み続けたという。

田口容疑者はその日のうちに後に代理人となる弁護士に連絡したが、実際に面談したのは約1カ月後の5月13日。高圧的な態度は一変し、「海外のインターネットカジノに全額使った」「金を返せない」と打ち明けた。弁護士は田口容疑者の様子について「顔は沈んでいたように見えた」と振り返る。

次に弁護士と面談した17日夜、田口容疑者は謝罪の言葉を述べ、「(お金を)少しずつでも返していきたい」との意向も伝えてきた。ところが翌18日、県警に山口市内で任意同行を求められ、同日夜に逮捕された。


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