阿武町長「全部費消したとは、信じられない」 4630万円誤給付で逮捕の男に

山口県阿武町の花田憲彦町長=18日午後
山口県阿武町の花田憲彦町長=18日午後

山口県阿武町が4630万円を誤給付した問題で、田口翔容疑者(24)が電子計算機使用詐欺容疑で逮捕され一夜が明けた19日、花田憲彦町長が報道陣の取材に応じ、「真実を知るのに近づいたのでは」などと述べた。主な内容は次の通り。

--逮捕された感想は

「昨日、副町長の方から話を聞いた。率直なところ驚いた」

--改めて誤給付があったことへの考えは

「私たちの町からの公金の誤振り込みが発端であったのは間違いない。そのことについては当事者に申し訳ないことをしたという気持ちはある。ただその中で、私どもも一生懸命、返還を求めたが、なかなか応じてもらえない状況になった。そして後で分かったことだが、お金がネットカジノに使われたということで本当にびっくりしている。公金だからぜひ返還してほしいが、応じてもらえないので先般、返還を求めて民事訴訟を起こした」

--4630万円の回収については

「新聞・テレビで報道され、本人(田口容疑者)が弁護士を通じて発言している内容は、お金を別の口座に移し、移した口座からネットカジノにかけて全部すったというニュアンスではないかなと。私としてはカジノ、ギャンブルはしませんが、負けるつもりでやる人はいないと思う。本人は全部費消したと言っているが、それが私には信じられないし、どこかにいろんな形でまだまだ残っている可能性があるのではないかなと思っているので、訴訟の中で真実をしっかりと話してもらいたい」

--全額の回収に向けて努力する

「訴訟の中でしっかりと聞き出し、お金を見つけ出して、全額を回収していきたい」

--金銭的な問題だけでなく、町の業務も滞った。慰謝料請求とかの訴訟の検討は

「発端がわれわれのミスで、いろんな方からお叱りの電話があった。職員も対応に疲弊しているが、耐えていかなければならない。みんなで頑張ろうとしている。それをいま賠償してくれと私は考えていませんが、それも含めてこれからの対応は弁護士と話をしながら従っていく」

--逮捕され、どうなると考えるか

「逮捕されれば警察にいろんなことを聞かれると思うが、私たちは警察のような強制的な権力を持たない中でいろいろと努力して、一方で銀行の高い壁がある中で努力してきた。今回の逮捕はやはり真実を知るのに近づいたのでは」

--安堵(あんど)の気持ちは

「安堵というより、身柄を拘束されて証言が得られるようになったということについては、お金を取り戻す一つの足掛かりになったという気持ちはある」

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