〈独自〉日当は3万8千円 コロナ支援で中国が北に医師ら派遣へ

薬局を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記=15日、平壌(朝鮮通信=共同)
薬局を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記=15日、平壌(朝鮮通信=共同)

【北京=三塚聖平】中国が、新型コロナウイルスの感染者が急拡大している北朝鮮に医療関係者の派遣を準備していることが19日、分かった。中朝関係者が明らかにした。北朝鮮と国境を接する中国東北部の吉林、遼寧両省の病院で希望者を集めており、順調にいけば近く空路で北朝鮮入りする見通しだという。

北朝鮮に対するコロナ支援をめぐっては、このほど中国から医薬品が送られたことが明らかになっている。習近平政権は、対米牽制の思惑から北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権への支援姿勢を強めており、医療面での支援もその一環とみられる。コロナ対策への協力を通じ、北朝鮮に対する影響力をさらに拡大させている。

関係者によると、中朝国境に位置する吉林省延辺(えんぺん)朝鮮族自治州の病院では、派遣者の選定が終わったという。北朝鮮国民と同じ言葉を話す朝鮮族の医師らを中心に構成される。

医療関係者には、1日当たり2千元(約3万8千円)が支払われるとの情報がある。ただ、北朝鮮での医療活動には困難が見込まれるため、二の足を踏む人も少なくないという。

中国からの派遣者は、遼寧省瀋陽か北京の空港から航空機で北朝鮮に向かうという。今年1~4月に運行された鉄道による陸路輸送で中国から北朝鮮に感染が広がったという見方もあり、現在、中朝間では陸路が閉ざされている。今月16日には北朝鮮の高麗(コリョ)航空機が瀋陽の空港に到着し、医薬品を積んで北朝鮮に戻っている。

会員限定記事会員サービス詳細