吉本新喜劇の若手育成を目的に、4月から「吉本新喜劇セカンドシアター」がスタートしました。今回は一体どこに存在し、何をしている劇場なのかを紹介したいと思います。大阪・千日前に君臨する笑いの殿堂「なんばグランド花月(NGK)」。その地下1階にある「YES THEATER」が、毎月隔週末に「吉本新喜劇セカンドシアター」の拠点になります。NGKの公演で新喜劇の〝座長〟が務めているポジションを若手座員が担い、その他の出演者も若手座員で固めた「セカンドシアター新喜劇」がメインの公演です。
初めてリーダーを担当する座員もいれば、初めてのキャラやネタに挑戦する座員もいて…。ドキドキハラハラ、そしてワクワク、テレビでは放送されない、ここでしか見られない新喜劇です。新喜劇以外にもネタバトルや大喜利ライブ、トークライブといった座員がさまざまなお笑いに挑戦するイベントも開催されています。
中でも座員がピンネタや漫才、コントに挑戦するネタバトルは毎月開催しています。4月の第1回目の優勝者は、入団5年目の小林ゆうと6年目の筒井亜由貴(あゆき)のコンビ「なんでもいいよ‼」でした。
普段から演技もしっかりとし、声もよく通る元気と若さあふれる若手座員2人が披露したのは〝便意を我慢する〟ネタ。会場は大爆笑で、4月27日の間寛平ゼネラルマネジャーの定例会見でも披露されました。
小林に優勝した感想を聞くと、「小道具で便器を買って良かった!」という天真爛漫(らんまん)ぶり。9900円が3720円に値引きされた便器を購入したことで、勝ち取れた優勝なのだとか。若手座員はギャラが安いので、値引きされた便器を見つけられて良かったし、何より優勝して無駄にならなくて良かったです…。
NGKからセカンドシアターへ〝ハシゴ鑑賞〟なんかもできちゃいます。新喜劇づくしの週末はいかがでしょう。皆さまのご来場、若手座員一同お待ちしております!
(吉本新喜劇座員・芸人ライター 吉岡友見)=次回は6月9日掲載予定