国際体操連盟(FIG)は17日、3月にドーハで行われた体操の種目別ワールドカップ(W杯)でロシア軍の象徴とされる「Z」マークをユニホームにつけて出場した同国男子のイワン・クリアクに、1年間の出場停止処分が下ったと発表した。独立機関の体操倫理財団に懲戒手続きを委ねていた。
W杯ドーハ大会は失格扱いとし、平行棒で獲得した銅メダルと賞金500スイスフラン(約6万5千円)の返還、係争費用の2千スイスフラン(約26万円)の支払いを求めた。処分に不服な場合は21日以内に上訴できる。
FIGはウクライナに侵攻したロシアの選手を国際大会から除外しているため、この制裁が来年5月以降も続いていた場合は、制裁解除の6カ月後までクリアクの出場を認めない。(共同)