ウクライナから避難の女性「日本人に感謝」 娘と涙の再会、茨城で生活

ウクライナの状況を話すゴラルスカ・リュボヴィさん(左)と娘の武藤マリヤさん=いずれも16日、つくばみらい市役所
ウクライナの状況を話すゴラルスカ・リュボヴィさん(左)と娘の武藤マリヤさん=いずれも16日、つくばみらい市役所

ロシアの侵攻により激戦が続くウクライナ東部から、つくばみらい市に住む娘を頼って避難してきた女性が、市役所を訪れ、市による情報提供や支援に感謝した。女性は緊迫した故国の状況を証言。「私を助けてくれて、日本人に感謝している。日本人もウクライナの平和を祈ってほしい」と訴えた。

この女性は、ゴラルスカ・リュボヴィさん(75)。ロシアに近いウクライナ東部の都市ドネツクで暮らしていた。戦闘が激しくなった4月17日、バスでモスクワへ向かい、飛行機に乗り換えてトルコ・イスタンブール経由で20日、羽田空港に着いた。

日本を目指したのは、娘の武藤マリヤさん(52)がつくばみらい市在住だったため。マリヤさんはウクライナで日本人男性と知り合い、22年前に結婚して来日。東京都内で14年間暮らした後、8年前に市へ引っ越してきたという。

ゴラルスカさんは、侵攻後、自宅アパート付近で爆発や銃撃戦が起きると、風呂などに隠れたという。現地の日本大使館は一時閉鎖され、娘の暮らす日本へ避難するための情報はほとんどない状況だった。

市は、ウクライナ支援のため、マリヤさん宅を職員が何度も訪れ、外務省などと連絡を取りながら日本へ避難させるための情報提供を続けた。渡航費も市が負担。羽田空港で約3年ぶりに対面した2人は、固く抱き合い涙を流したという。

マリヤさんは「母は、安全な場所に避難できたことが実感できないほど疲れ切っていた。安全に避難できて安心した。私だけでは何もできなかった。市の皆さんには本当に感謝している」と話す。

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