消えた淡路島の大観音像 来年2月には更地へ

左から昨年6月14日に撮影した世界平和大観音像。1月20日には足場に覆われ、5月18日に解体され姿を消した=兵庫県淡路市
左から昨年6月14日に撮影した世界平和大観音像。1月20日には足場に覆われ、5月18日に解体され姿を消した=兵庫県淡路市

淡路島のランドマーク的存在だった「世界平和大観音像」(兵庫県淡路市)が姿を消した。老朽化により昨年6月から行われていた解体作業がほぼ完了し、今後は台座部分(地上5階、地下1階)の解体に入る。来年2月までに更地になる見通しだ。

老朽化で壁の一部が落下するなど危険性が高いとして、所有する国が8億8千万円をかけて解体工事を実施。高さ約100メートルの観音像を足場で囲み、白のモルタル外壁や鉄骨を解体撤去してきた。

観音像の姿は18日現在、海側からは見えないが、高台の山側からは若干の鉄骨と足場が残るのが確認できた。地元の町内会顧問で跡地利用を考える会の五条勉さん(64)は「さびしい半面、事故の危険が消えた安心感もある。これから跡地をどうするかが課題になる」と話す。

財務省近畿財務局によると、今週末までにクレーンを使って鉄骨などをつり降ろす作業を完了。すでに足場で囲われた台座部分の解体を年内をめどに終わらせ、来年2月までに埋め戻し作業などを行って更地にする計画という。

観音像は地元出身の男性が観光施設として建設し、昭和57年にオープンした。男性は63年に死亡、相続した遺族も平成18年に亡くなった。遺族が相続を放棄したため閉鎖され、令和2年3月から国所有になった。

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