2日にJR千葉駅構内(千葉市)のトイレで発生した男子児童への暴行事件で、容疑者の逮捕に貢献したとして、千葉中央署は18日、会社員の吉岡聡さん(36)とJR千葉駅駅員の土方郁男さん(45)に署長感謝状を贈った。
2日午後5時ごろ、JR千葉駅の東男子トイレ内で、酔っぱらっていた男が男児(7)にアルコール飲料の缶の中身をかける暴行を加えた。トイレ内にいた吉岡さんは、外に出た被害者の男児が泣いているのを見て声をかけたという。「5歳の娘と2歳の息子がおり、もし自分の子供が同じ状況になったらと考え、無視できなかった」と話した。
一方、改札口にいた土方さんは、被害者の母親の報告を受け、現場に駆け付け、捜査員が来るまで男をとどめるようにしたという。「お客様に安全に利用していただける駅づくりを目指している。(逮捕され男の子にけがはなく)無事でほっとした」と話した。
千葉中央署は同日、暴行の疑いで千葉市稲毛区稲毛東、アルバイト、篠沢一男容疑者(61)を現行犯逮捕。同署の内藤誠署長は18日、「非常に勇気ある行動で感謝する」と述べた。