北欧2カ国が18日にNATO加盟申請書を同時提出

会談するフィンランドのニーニスト大統領(右から2人目)とスウェーデンのアンデション首相(左から2人目)=17日、ストックホルム(ANDERS WIKLUND/TT NEWS AGENCY、AP=共同)
会談するフィンランドのニーニスト大統領(右から2人目)とスウェーデンのアンデション首相(左から2人目)=17日、ストックホルム(ANDERS WIKLUND/TT NEWS AGENCY、AP=共同)

北欧フィンランドのニーニスト大統領は17日、隣国スウェーデンの首都ストックホルムで同国のアンデション首相と会談し、両国の北大西洋条約機構(NATO)加盟について協議した。アンデション氏は会談後の共同記者会見で、18日に両国が同時にNATO加盟の申請書を提出する方針を表明した。

スウェーデンのリンデ外相は17日、加盟の申請書類に署名した。フィンランド議会は同日、圧倒的多数の賛成による承認で加盟申請を正式決定。米ホワイトハウスは同日、バイデン大統領が19日に両国首脳とホワイトハウスで会談すると発表した。両国のNATO加盟などについて話し合う。

ニーニスト氏とアンデション氏は会談で、NATOの集団防衛義務が完全には保証されない申請期間中の対処や、加盟に反対姿勢を見せるトルコの対応を議論。両国政府高官は近くトルコを訪問し、説得する。

一方、トルコのエルドアン大統領は16日、「トルコに制裁を科している国のNATO加盟にイエスとはいえない」と述べ、改めて反対する考えを強調。両国高官のトルコ訪問は徒労に終わると示唆し、説得に応じない姿勢を明確にした。

スウェーデンとフィンランドは、トルコが2019年に少数民族クルド人の民兵組織「人民防衛部隊」(YPG)掃討のためシリア北部に侵攻した後、トルコへの兵器輸出を禁じた。エルドアン政権はYPGについて、トルコの非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)の分派で、テロリストだと主張している。(ロンドン=板東和正、ワシントン=大内清、カイロ=佐藤貴生)

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