勝負強さ発揮した王者の川崎、土壇場で谷口が決勝弾

【川崎-神戸】試合終了間際、ゴールを決め喜ぶ川崎の谷口(右から2人目)ら=ノエスタ
【川崎-神戸】試合終了間際、ゴールを決め喜ぶ川崎の谷口(右から2人目)ら=ノエスタ

後半ロスタイムの2分が過ぎようとしていた。18日にノエビアスタジアム神戸で行われた川崎-神戸。川崎は引き分け濃厚な中で右CKを得ると、近いサイドに主将の谷口が飛び込んだ。頭で合わせて決勝ゴール。もはや神戸に反撃の時間は残っていなかった。土壇場で勝利を奪い、首位に浮上。鬼木監督は「最後までゴールを狙い続けてきた結果が、勝ち点3につながった」と胸を張った。

コンパクトな陣形で守りを固めた神戸の守備網を崩すのに、自慢の攻撃陣がてこずった。後半は前線からプレスをかけてきた相手にボールを奪われ、決定機もつくられた。だが、守備陣が体を張ってゴールを死守。苦戦を強いられても、虎視眈々(たんたん)と勝機をうかがう姿勢が最後に結実した。「あの場面は、どうにか1点ほしかった。信じて飛び込んだ」と谷口。指揮官は「どんな形であれ、勝ち点3を取れたのは選手の頑張り」とたたえた。

谷口はこうも言った。「常に首位に居続けたいと意識している」。再び〝定位置〟に戻った王者はやはり、勝負強い。(北川信行)

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