KMバイオ 変異株対応ワクチン来年1月に生産検討

KMバイオロジクス発するワクチンが開発するワクチン(同社提供)
KMバイオロジクス発するワクチンが開発するワクチン(同社提供)

開発中の新型コロナウイルスワクチンについて製造販売の承認申請を9月に目指しているKMバイオロジクス(熊本市)が、同時に、オミクロン株をはじめとする変異株に対応したワクチンの承認も国に求める方針であることが18日、分かった。永里敏秋社長が産経新聞のインタビューで明らかにした。認められれば、オミクロン株対応ワクチンの商用生産を来年1月に始めたい考え。

開発中のワクチンは感染力や毒性をなくしたウイルスでつくる「不活化ワクチン」と呼ばれるタイプ。令和2年5月から開発を始め、当時流行したウイルスを基にしたワクチンについて9月以降に承認申請する予定にしている。

すでに国内の流行の主流になっているオミクロン株派生型「BA・2」について効果を評価する試験を進めており、永里社長は「変異株流行下で、より効果の期待できるワクチンを速やかに供給できるよう、変異株対応に関する承認も得たい」と話した。

同社は平成27年、前身の化学及血清療法研究所(化血研)時代に、新型インフルエンザに対するプロトタイプ(原型)のワクチンが薬事承認され、別の変異株が発生した場合も、対応ワクチンができれば製造販売を可能とした実績がある。

一方で、「国に買い取りの姿勢を明示していただきたい」と主張。来年1月から年1500万~2千万回分の生産が可能だが、先行するメッセンジャーRNA(mRNA)も国内で大量に余っている問題が浮上する中、「買い取りの保証がなければ、原料調達などになかなか踏み切れない」とした。

KMバイオロジクスが実用化を目指すワクチンは他のワクチンを接種していない18歳以上40歳以下を対象にしたものに加え、6カ月以上18歳未満を対象にする小児用ワクチンもあり、いずれも今年度内の供給開始を見込んでいる。

会員限定記事会員サービス詳細