米国金利急騰で地銀の外債運用苦境 61地銀で損益1千億円悪化

全国地方銀行協会の柴田久会長(静岡銀行頭取)は18日、記者会見を開き、米国金利上昇の地銀経営への影響について「最近の相場は変動幅が非常に大きく、従来以上に慎重な運用が求められている」と述べた。

令和4年3月期決算については、公表済みの地銀61行の国債等関係損益が前期比で1062億円悪化した。保有する外債の価格が下落し、含み損が生じる銀行が目立った。

新型コロナウイルス禍で経済活動が停滞する中、地銀には地元企業への貸出金をはるかに上回る形で預金が集まっている。従前は余ったお金で国債を運用しているだけで収益が出ていたが、日本銀行の大規模金融緩和が続く中、地銀はより高い利回りが見込める外債の運用を積極化している。銀行の健全性を示す自己資本比率への影響を抑えるため、外債を売却し損失を計上する動きも出ている。

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