中国共産党の青年組織である共産主義青年団(共青団)が今月、創立100年を迎えた。党のエリートコースとして胡錦濤前国家主席ら多くの党幹部を輩出したが、2012年に就任した習近平党総書記(国家主席)から距離を置かれ、出身者が冷遇されるなど逆風が吹いてきた。党内では習氏への権力集中が進んでおり、今年秋の党大会で予定される次期最高指導部人事での共青団出身者の処遇が注視される。
党の「若手エリート学校」
10日、北京の人民大会堂で開かれた共青団創立100年大会で、習氏は「共青団は中国青年運動の前衛部隊、党の忠実な助手、信頼できる予備軍だ」とたたえた。