浪速風

国技が教えてくれる

大相撲夏場所のテレビ中継を見ていて、気がついたことがある。結びの一番が早く、日によっては10分近く尺(放送時間)が余り、アナウンサーがつなぎに苦労しているのだ。取組が早く終わるのは、取組数が減ったから、つまりは力士の数が減っているからである

▶今場所は、三段目の力士が20人減って180人になった。番付に載っている全力士数は638人。若貴ブームに沸いた平成4(1992)年夏場所は850人だったから、その時の4分の3になっている。少子・人口減少時代に突入して入門希望者が3分の1ほどに減っていることが原因だ

▶日本相撲協会も対策は取っている。入門の年齢制限を6年前、23歳未満から25歳未満に引き上げた。この改正で今場所、初の東大出身力士、須山(24)が前相撲でデビューできた。厳しい新時代を生き抜く知恵の一つは、若者や現役世代などの年齢概念を変えることだ。国技が、それを教えてくれている。

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