河野氏が年金改革議連を発足 次期総裁選への足場作り?

河野太郎氏
河野太郎氏

自民党の河野太郎広報本部長は17日、年金制度改革を目指す議員連盟「令和版社会保障制度改革国民会議」を発足させた。河野氏は昨年の総裁選で、全額税方式の「最低保障年金」の導入を訴えたが、財源などを説明できず、敗れた一因ともなった。議連には総裁選で河野氏を支援した議員が多く集まっており、リベンジに向けた足場作りの狙いも透ける。

河野氏は初会合の冒頭で、「2004(平成16)年の年金改革で万全といえる状況ではない」と指摘。記者団にも同席を促し、「厚生労働省の『大本営発表』をおかしいと質問できるメディアを作らなければならない」とも語った。

会合には自民の国会議員約20人が参加した。総裁選で河野氏を支えた岩屋毅元防衛相や井上信治前万博相(いずれも麻生派=志公会)、柴山昌彦元文部科学相(安倍派=清和政策研究会)らが参加し、さながら河野陣営の再結集の場となった。

河野氏は昨年の総裁選で将来の基礎年金額の減少を見据え、最低保障年金の導入を訴えた。しかし、消費税率の引き上げ幅など具体的な財源は言及を避け、他の候補から批判された。

河野氏周辺は議連の狙いを「政局でなく、年金制度を中長期的な視点で検討しなければいけないという本人の思いからだ」と説明するが、麻生派中堅は「周りからは政局に見える」と指摘する。議連は、将来の総裁選を戦うための仲間づくりの場となる可能性もある。(今仲信博、大島悠亮)

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