上海の新車販売「ゼロ台」 4月、都市封鎖で営業停止

シャッターが閉まった商店=4月19日、中国上海市(新華社=共同)
シャッターが閉まった商店=4月19日、中国上海市(新華社=共同)

中国・上海市自動車販売業協会は16日、上海市の4月の新車販売台数が「ゼロ台だった」と発表した。3月下旬に始まった新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)で、市内のほぼ全ての販売店が営業を停止したため。昨年4月の新車販売台数は約2万6311台だったと公表していた。

同協会は大部分の販売店が営業停止中も従業員に給料を支払い、店舗の保守費用もかかっていると指摘。「資金繰りが破綻するリスクがある」としている。新型コロナ禍で消費者の自動車購入意欲がそがれているとし、上海市政府が消費促進策を実施するという。

上海市での都市封鎖による供給網混乱は、自動車メーカーの生産や販売に大きな影響を及ぼしている。トヨタ自動車は今月10日、部品調達難を受けて16~21日の国内8工場14ラインの稼働停止を発表していた。(共同)

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