ウクライナ東部で20人死亡 マリウポリの製鉄所から退避開始か

16日、ウクライナ・マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から搬送されたウクライナ軍の兵士=ウクライナ・ノボアゾフスク(ロイター=共同)
16日、ウクライナ・マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から搬送されたウクライナ軍の兵士=ウクライナ・ノボアゾフスク(ロイター=共同)

ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ軍は16日、東部ドネツク州とルガンスク州の集落25カ所が露軍の砲撃などを受け、乳児1人を含む民間人20人が死亡したと発表した。一方、数百人から1000人のウクライナ部隊が籠城する東部マリウポリの製鉄所では同日、ロシア側との合意に基づき負傷した兵士の退避が開始されたとみられるが、詳細は現時点で不明。

ウクライナ軍参謀本部は同日、露軍が現在、ドネツク州での前進に注力しているとする分析を発表した。

東部ハリコフ周辺から露軍を撤退させたウクライナ軍は、ドンバス地域の玄関口に当たる要衝イジュムの奪還に向けて前進を開始。ウクライナ軍はイジュムを奪還し、ドンバス地域で反攻を行う構えだ。

露軍も、喪失した場合にドンバスでの前進が困難になるイジュムを死守する方針だとみられる。今後、イジュムをめぐる攻防戦が激化する可能性が高い。

一方、ロイター通信は同日、マリウポリの製鉄所から負傷兵を乗せたバス12台が出発した-との目撃者の証言を伝えた。退避した人数は不明だという。これに先立ち、露国防省が同日、「製鉄所内のウクライナ部隊の代表者と協議し、負傷兵を退避させることで合意した」と発表していた。

ただ、これまで「負傷兵の退避をロシアと交渉している」としてきたウクライナ政府は17日未明までに退避についてコメントしていない。合意は現場レベルで行われた可能性がある。

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