ウクライナ南東部の要衝マリウポリのアンドリュシェンコ市長顧問は15日、同国軍の抵抗拠点であるアゾフスターリ製鉄所で初めて、ロシア軍が非人道的兵器とされる白リン弾を使用した可能性があると強く非難した。
アンドリュシェンコ氏は通信アプリへの投稿で「焼夷弾か白リン弾を使用した。地上に地獄が降ってきた」と訴えた。投稿された映像では、製鉄所とみられる場所に無数の光が雨のように降り注いだ。同氏は「燃焼温度は2千~2500度で、消し止めるのはほぼ不可能だ」とした。
ゼレンスキー大統領は15日、動画を公開し「(ロシア軍は)行き詰まっていることや、『特別作戦』が既に破綻していることをまだ認めようとしない」と述べた。その上で「現実を受け入れさせる時が必ずやってくる」と国民に訴えた。(共同)