大阪府内の看護科学生が大阪府看護協会とコラボし、看護職を紹介する「体験もできちゃう⁉看護のセカイ」を大阪市阿倍野区の大阪公立大看護学部看護学舎で開催。看護職に関心をもつ大阪や和歌山の小中高生ら約300人が参加した。
イベントは看護の日(5月12日)の一環。実行委員会代表の高橋弘枝・大阪府看護協会会長は「コロナ禍で注目を浴びた看護職への理解を深めてもらい、将来の進路に選んでもらうことが狙い」。府看護協会が府内の看護科学生に参加を呼びかけ「受験生目線」の企画立案を求めた。
企画立案に参加した大阪府内の看護科学生は、藍野大3年の奥出晃成さん(20)、大阪大3年の大井雅友さん(21)、大手前大3年の清水英佳さん(23)ら。
学生らはみずからの経験などをもとに、新生児や高齢者ケアなどの体験型イベント、病院だけでなく海外などさまざまな現場で働く看護職の紹介動画、若手看護師らに直接質問するコーナーなどを提案した。
企画の趣旨について、奥出さんは「医療系は専門性が高い印象があるが、人を支える気持ちがあればなる資格があることを知ってほしかった」。大井さんは「卒業後の進路は病院勤務はもとより、企業、海外協力、訪問看護、ドクターヘリにのるフライトナースといった専門看護師など多様性に富む看護職へのイメージをもってもらいたかった」。清水さんは「私は看護職の仕事を体験したことがきっかけで看護への道を選んだ」と企画に寄せたそれぞれの思いを語った。