隆の勝、止まらぬ進撃 1横綱2大関撃破

【大相撲五月場所 9日目】○隆の勝(よりきり)御嶽海●=両国国技館(佐藤徳昭撮影)
【大相撲五月場所 9日目】○隆の勝(よりきり)御嶽海●=両国国技館(佐藤徳昭撮影)

大相撲夏場所9日目は16日、両国国技館で行われ、隆の勝が大関御嶽海を寄り切った。

隆の勝が流れに乗っている。前日、照ノ富士から初金星を奪った勢いそのまま、この日は御嶽海に快勝した。「今場所は前に攻められている。自信を持って前に前に行こうと思った」との言葉通り、頭から当たって大関を突き起こすと、そのまま出足を止めず、右差し、左はずの形で寄り切り。わずか2秒余りで勝負を決める速攻相撲だった。

「同じ押し相撲で前傾を保つ相手なので、(良い体勢で)耐えられたらきつい。起こしていこうと思った」。思い描いた立ち合いで先手を取れたのは、充実している証拠である。

小結で4勝11敗と大きく負け越した先場所を糧にしてきた。場所後に自身の取組映像を見返し、「膝が曲がっていない」と気付いたという。「立ち合いで一歩も(前に)出ていない取組もあった。やっている最中は分からなかったけれど、『こりゃ、勝てないよな』と」。当たりの角度を修正し、今場所の白星につなげている。

これで1横綱2大関を撃破。4日目から6連勝とし、2敗で他の3力士とともに先頭に立つ。

隆の勝は同部屋の大関貴景勝とは対戦が組まれないため、役力士でまだ対戦していないのは若隆景と豊昇龍のみだ。「気を緩めず、まだ勝ち越してもいないので、一日一番、自分らしい相撲を取り切れればと思う。(優勝争いを)意識すると緊張するので」。中卒たたき上げの27歳、混戦の主役となれるか。(宝田将志)

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