北朝鮮、新規感染疑い39万人超 金正恩氏が内閣叱責、軍投入

朝鮮労働党の政治局非常協議会に臨む金正恩党総書記=15日(朝鮮中央通信=共同)
朝鮮労働党の政治局非常協議会に臨む金正恩党総書記=15日(朝鮮中央通信=共同)

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、新型コロナウイルス感染が疑われる発熱患者が、15日夕までの1日で新たに約39万2900人確認されたと報じた。北朝鮮は12日に初めて感染を認めたが、数日間に発熱患者が爆発的に増加。4月末以降の累積患者は121万人を超え、死者は50人に上った。

朝鮮労働党の政治局非常協議会が15日に開かれ、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、医薬品が住民に行き渡っていないのは内閣や保健部門幹部の危機認識の不十分さにあるとして「無責任な態度」を強く批判した。首都平壌の医薬品供給の安定に向けて朝鮮人民軍の軍医部門を投入する特別命令も発した。

危機にリーダーシップを発揮する強い最高指導者像を国内外に印象付ける狙いもあるとみられる。

北朝鮮では全ての薬局を24時間運営にする指示が出されたが、金氏は医薬品が薬局に速やかに供給されていない実態に言及。法的に監視すべき司法部門も職務を怠っているとして、中央検察所長を「辛辣(しんらつ)に叱責した」としている。金氏は平壌市内の複数の薬局を視察し、薬品保管や衛生環境の「立ち遅れた状況」についても指摘した。

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