広島市西区己斐上の放水トンネル付近で16日午前、トンネル点検の準備中だった作業車が約17メートル下の土砂をためる池に転落した事故で、巻き込まれて意識不明となった50代の男性作業員の死亡が確認された。すでに30代の男性作業員の死亡が確認されており、死者は2人となった。
広島西署によると、クレーン付きの作業車が高所作業車をつり下げ、池に下ろしている際、バランスを崩して2台とも転落したとみられる。50代作業員が車外でクレーンを操作していたという。
県によると、トンネルは洪水対策のための放水路で、県が定期点検を業者に委託していた。