ロ軍、苦戦の東部戦線で立て直し狙う 予備役2500人準備か

ウクライナ軍は15日、同国侵攻を続けるロシア軍が新たに約2500人の予備役を投入する準備をしていると発表した。英国防省は2月末の侵攻以降、ロシア軍が地上戦力の3分の1を失ったと分析しており、苦戦が伝えられる東部戦線で立て直しを図る狙いがありそうだ。

予備役はウクライナとの国境に近いロシアのボロネジ州、ベルゴロド州、ロストフ州で訓練を行っている。ウクライナ軍参謀本部は、ロシアの予備役招集は「部隊の損失を補うためだ」とした。

主戦場となっているウクライナ東部ドネツク州の知事は15日、ロシア軍の攻撃により州内で民間人3人が死亡したと主張した。東部ルガンスク州の知事によると、14日に病院が砲撃を受け、9人が負傷した。

ロシア軍はウクライナ首都キーウ(キエフ)攻略から東部に戦力を移した。キーウなどでは一時避難した人の帰宅が加速。ウクライナ側の15日の発表では、ロシアによる攻撃が警戒された9日の対ドイツ戦勝記念日後、国外からの流入者が流出者を連日上回っている。(共同)

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