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文庫『わたぶんぶん わたしの「料理沖縄物語」』

『わたぶんぶん わたしの「料理沖縄物語」』
『わたぶんぶん わたしの「料理沖縄物語」』

「わたぶんぶん」は、沖縄の言葉で「おなかいっぱい」。本書は、沖縄にルーツを持つノンフィクション作家が、食にまつわる思い出をつづったエッセー集だ。沖縄本土復帰50周年に合わせて文庫化された。

長い時間をかけて落花生をすりつぶして作る「じーまみ豆腐」。豚の三枚肉をコトコトと炭火で煮込んだ「らふてぇ」。炒め物の味を決めるのは、豚の脂身を大量に鉄鍋でとろとろ煮詰めた「あんだぁ」。

手間のかかった料理は、どれも作り手との思い出につながっている。穏やかな時間の流れを感じる。(与那原恵著、講談社文庫・682円)

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