【ニューヨーク=平田雄介】米東部ニューヨーク市で14日、日本の伝統や文化などを紹介しながら行進する初のジャパン・パレードが開催された。米人気テレビシリーズ「スタートレック」のスールー役で知られる日系米国人俳優のジョージ・タケイさん(85)が先頭を進み、日米友好のムードを盛り上げた。
今年は岩倉使節団が1872年に米国を訪問してから150年の節目の年にあたり、これを記念して日米交流の一層の促進と日系社会の強化を図ることを目的に企画された。日系人や現地で活動する日本企業の駐在員や学生らが和太鼓の演奏や殺陣などを披露したほか、ニューヨーク市警のマーチングバンドも参加し沿道の観客を楽しませた。
タケイさんは日米が戦火を交えた第二次大戦中の1942年に設置された日系人強制収容所で幼少期を過ごした。行進を終えて「パレードにも沿道にも友好の雰囲気が満ちていた。今や日本は米国にとってアジア最強の同盟国だ」と感慨深げに語った。