「ジャーナリスト江森敬治氏に語った本音 秋篠宮『肉声』の衝撃」(『週刊文春』5月19日号)
「前代未聞の告白『秋篠宮』が打ち明けた『小室問題』」(『週刊新潮』5月19日夏端月増大号)
今週は期せずして両誌のトップが全く同じ。要は5月11日に発売された元毎日新聞編集委員、江森敬治氏の著書『秋篠宮』(小学館刊)の内容紹介。
両誌の発売も5月11日だから、事前に知らされ、小学館のパブリシティに乗ったということだろう。
確かに内容は衝撃的だ。たとえば--。
平成29年5月、NHKがご婚約をスクープした直後、江森氏が「少し早いのでは」と尋ねると秋篠宮は、
〈「早くはない年齢です」〉〈「反対する理由はありません」〉〈「憲法には『婚姻は、両性の合意のみに基いて成立する』と書かれています。私は立場上、憲法を守らなくてはいけません。ですから、二人が結婚したい以上、結婚は駄目だとは言えません」〉
事前に相手の家庭状況などを調べなかったのか。
〈「個人情報がいろいろとうるさい時代なので、家庭状況などを調査すること自体に問題があります」〉
その他の引用部分も両誌ほぼ同じだが、宮内庁批判が『新潮』らしい。
江森氏がこう語っている。
〈「危機管理という点で宮内庁は違ったアプローチができたのでは(中略)長官をはじめ、もっと積極的に問題解決に介入すべきだったと思います」〉
全く同感だ。
発売元の小学館、『週刊ポスト』(5・20)も「独占掲載」として取り上げているのだが、なぜか扱いが地味。
『ニューズウィーク日本版』(5・17)、表紙は「泥沼のウクライナ」。
アメリカとNATOのウクライナ支援が武器供与にとどまらず、〈ロシアの軍事力を直接弱体化させる支援へとシフトしつつある〉。しかし、〈プーチンが降伏するという選択肢が考えにくい以上、戦争はウクライナを超えた地域にまで広がる恐れがある〉
『NW』誌、今週も必読だ。
(月刊『Hanada』編集長)