米西部、干ばつ被害を警戒 乾燥本格化前に記録的少雨

12日、米カリフォルニア州オレンジ郡で、消火活動に当たる消防士(ゲッティ=共同)
12日、米カリフォルニア州オレンジ郡で、消火活動に当たる消防士(ゲッティ=共同)

米西部で深刻な干ばつ被害への懸念が高まっている。乾燥が本格化する夏を前に、カリフォルニア州では1~4月の降水量が1895年以降で最少を記録。専門家は人間活動にも起因する気候変動により近年、同地域で歴史的な乾燥状態が続いていると指摘しており、当局が警戒を強めている。

米海洋大気局(NOAA)によると、カリフォルニア州の今年1~4月の降水量は約83ミリで、これまでで最も少なかった2013年同時期の約97ミリを下回った。1895年以降の平均降水量の約4分の1にとどまる。

各地では山林火災が相次いでおり、米メディアによると、カリフォルニア州オレンジ郡では11日に起きた火災で高級住宅を含む少なくとも20戸が焼失。ニューメキシコ州でも4月から続く火災の焼失面積が千平方キロ超に達した。(共同)


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