プロ野球通信

ロッテと順大、若手育成へタッグ 佐々木朗の成長の秘密を探る

【ロッテ-オリックス】 完全試合を達成したロッテの佐々木朗希投手=4月10日、ZOZOマリンスタジアム(田村亮介撮影)
【ロッテ-オリックス】 完全試合を達成したロッテの佐々木朗希投手=4月10日、ZOZOマリンスタジアム(田村亮介撮影)

また、スポーツ健康科学分野では毎年、新人選手を対象にフィールドテスト(体力測定)を実施するほか、骨密度や筋力を測定。プロ入り後の伸び率を知る上で重要な〝初期ステータス〟を記録している。

佐々木朗は20年1月、体力測定などを経験。垂直跳びでは73センチをマークし、約70センチとされる米プロバスケットボールNBAの平均値を超えた。また、180度毎秒、240度毎秒、300度毎秒で測定した肩関節の外旋筋力測定では、一般的に角速度が大きくなるほど筋力が低下するが、佐々木朗の場合は逆に上昇した。肩の動作速度が速くなっても、きちんと力が出せることの証左だという。

初の測定で不慣れな面もあり、正確な数値ではない可能性を前提とした上で、順大スポーツ健康科学部の窪田敦之准教授は「垂直跳びは一瞬で力を出す動き。床反力(床から返ってくる力)を自らの動きに還元できるセンスを持ち合わせている」と分析。さらに「速い動きの中でも、高い筋力が発揮できている」ことが160キロ超の速球を投げられる要因とみる。

一方、1年目の筋力については、ずば抜けた点はなく「パフォーマンスに見合った数値ではなかった」。だが、それはプロ入り後のトレーニングにより成長する余地があることを示しており、「むしろ『伸びしろしかない』と感じた」という。

体力測定は当初、毎年行う予定だったが、新型コロナウイルス禍もあり、現在は新入団選手のみに限られている。順大スポーツ健康科学部の青木和浩教授は「定期的に実施することで将来性や育成方針などの道筋が立つ。今後は、シーズン中でも測定できる項目を検討していきたい」と話している。

順大医学部の小林弘幸教授は「順天堂大は千葉県内に病院や学部があり、大学の組織として地元球団に対応できる」と提携のメリットを語っている。(運動部 神田さやか)

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