「論争になり意見の相違もあったが、これこそが民主主義の実践だ」。昨年1月に発足したバイデン米政権の顔として対外発信してきたサキ大統領報道官が13日、ホワイトハウスで退任前最後の記者会見に臨んだ。「説明責任なしに政府は強くならない」と語り、厳しい質問を投げかける記者団との激しいやりとりを振り返った。
2020年11月、大統領選で当選したバイデン氏に呼ばれ、緊張して向かうと「ホワイトハウスに誠実さ、尊敬、礼節を取り戻すことの重要さ」を説かれたという。自分の仕事は「その一端だった」と話し、涙をこらえながら「感情的にならないと自分に約束したのに」と謝意を述べる場面もあった。
こなした記者会見はホワイトハウス記者室や大統領専用機内で計224回。後任には同性愛者と公言している黒人女性ジャンピエール大統領副報道官が昇格する。(共同)