「兵士指示通り動かず」 露軍、命令拒否も

13日、ウクライナ東部ハリコフ州デルガチで、砲撃を受けた建物の消火活動をする消防士(ロイター=共同)
13日、ウクライナ東部ハリコフ州デルガチで、砲撃を受けた建物の消火活動をする消防士(ロイター=共同)

米国防総省高官は13日、記者団に対し、ウクライナ東部ドンバス地域のロシア軍は停滞が続いており、士気の低下が問題になっているとの分析を明らかにした。「兵士は指示通りに動かず、一部の将校も命令に従うのを拒否しているとの情報がある」と述べた。

高官によると、ウクライナ軍は同国第2の都市、東部ハリコフ周辺の村を奪還し、ロシア軍をハリコフから遠ざけている。ただ、周辺ではロシア軍による空爆などが継続。高官はロシア軍が戦力の大部分を依然保持しているとの見方も示した。ウクライナ国内に投入している大隊戦術群は計105個に上るという。

国防総省のカービー報道官は13日の記者会見で、欧州に展開している米陸軍の人員を交代するため、今後約1万人超を派遣すると明らかにした。欧州全体で約10万人の態勢は維持するという。(共同)

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