跳ねるような躍動感が特徴の「すずめ踊り」で知られる仙台市の初夏の風物詩「仙台・青葉まつり」が14日、規模を縮小して2日間の日程で開幕し、色とりどりの法被に身を包んだ踊り手が「ソレ、ソレ」のかけ声とともに舞いを披露した。新型コロナウイルスの感染拡大で一昨年と昨年は中止され、開催は3年ぶり。
例年は約4500人の踊り手らが集まるが、感染対策として人数を制限。笛や太鼓の音が鳴り響く中、ケヤキ並木が美しい仙台市中心部の定禅寺通で約1400人が乱舞し、沿道から盛んに拍手を浴びていた。
同市の主婦、吉田香織さん(45)は「新緑に踊り手の姿が映える。久しぶりなのでおはやしも心に染みます」と目を細めていた。
令和元年は2日間で約97万人が訪れたが、祭りの事務局によると、会場数を縮小した今年は約14万人を見込んでいる。