ロシアの軍事侵攻を受け、ウクライナの女性バレエダンサー2人が14日、避難のため来日し、関西空港で取材に応じた。兵庫県・淡路島で生活し、バレエ公演の開催も予定している。淡路島への本社機能の一部移転を進めているパソナグループ(東京)が支援する。
2人はウクライナの「リビウ国立バレエ団」に所属していたネリア・イワノワさん(21)とスベトラーナ・シュリヒテルさん(21)。イワノワさんは「(侵攻後は)恐怖と緊張しかなかった」と語った。それでも2人は舞台に立ち続けたが、サイレンが鳴るたび、シェルターに入らねばならず笑顔で踊るのは難しかったという。シュリヒテルさんは「日本に来られてうれしいが早く戦争が終わってほしい」と訴えた。
世界的バレエダンサーで、パソナグループの嘱託社員でもある針山愛美さん(45)と知人を通してつながり、来日が実現した。