神戸、頼れるイニエスタの活躍で今季初勝利

鳥栖戦の前半、先制ゴールを決める神戸・イニエスタ=ノエスタ
鳥栖戦の前半、先制ゴールを決める神戸・イニエスタ=ノエスタ

開幕から11試合未勝利が続き、最下位に低迷していた神戸がようやく覚醒した。14日にホームのノエビアスタジアム神戸で行われた鳥栖戦で、取るべき選手が得点を重ねて堅守の相手に4-0。牽引したのは、11日に38歳になったイニエスタだった。先制点を含む1ゴール1アシストの活躍に「ご存じの通り、唯一無二の選手。幸運にもチームにいてくれた」とロティーナ監督。頼れる主将は「勝つことは確実にチームに自信をもたらす」と強調した。

前半2分、小林のロングフィードでDFラインの裏に抜け出した酒井からゴール前でパスを受け取ると、狙いすましたシュートで早々と先制点。同14分には高い位置で武藤が奪ったボールを汰木につなぎ、ショートカウンターを完成させた。

その後のチームは相手の反攻に遭って守勢の時間が続いたが、抜群のポジショニングとキープ力で守備陣を支えた。後半22分に退いたが、指揮官は「周りの選手に影響を与える。チーム全体を落ち着かせてくれる重要な選手」とたたえた。

未勝利が続く中、選手らはミーティングを開いて改善点を話し合った。後半19分にボレーシュートを決めた武藤は「意見を出し合い、すっきりした気持ちで臨めた」と話す。イニエスタは「きょうの勝利が水曜日(18日)の試合の力にならないといけない」と力を込めた。4点目のゴールを奪った大迫も含め、選手の実力は折り紙付き。大勝で悪い流れを断ち切った神戸の巻き返しが始まりそうだ。(北川信行)

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