原坂一郎の子育て相談

入学早々、登校を渋る息子

この春、小学1年生になった息子は、最初の1週間は元気に登校しましたが、翌週より登校を渋るように。学校は幼稚園と違い休み時間も短く、友達も初対面同士。1年生は1カ月間校庭で遊べず、給食は黙食。そのためつまらなくなり、教室も雰囲気が暗くて行きたくないなどと言って、朝すぐに泣きます。担任の先生は無理強いしないよう言ってくれて、息子は安心している様子。この前まで園児だった子たちなのに急に遊びの要素がなくなり、こんなに急ぎ足で勉強をしないといけないのか、もっと楽しい授業の工夫があれば、とも思います。息子にはどう声かけすればいいでしょうか?

最初の1週間で、息子さんは学校に対し、つまらない印象を持ってしまったようですね。でも、それ以上にあなた自身が学校に対してよいイメージをお持ちでないのが気にかかります。子供の気持ちに寄り添うのはいいことですが、「勉強が急ぎ足」「もっと授業が楽しくなる工夫を」などは、息子さんではなくあなたの思いですよね?

人は自分が大好きな人の考えや振る舞いを取り入れることがあり、心理学ではそれを「同一化」と言います。あなたのことを大好きな息子さんが、知らない間にあなたの気持ちを取り入れて、「(そんな学校には)行きたくない」となったのかもしれません。

学校のよくないところが目につくのかもしれませんが、よいところもたくさんご存じのはずです。よくないところは目をつむり、しばらくは学校のよいところばかりを心から息子さんに伝えてください。

「先生やさしいね」「運動場が広くて遊具もたくさんあっていいな」「給食、おいしそう」「ママも一緒にいきたい」など、なんでもOK。プラスのイメージを植え付けていくのです。本当についていっていいと思いますよ。理解のある学校のようなので大丈夫な気がします。長い6年間が今始まったばかりです。心配し過ぎず、必ず何とかなると思い、学校と息子さんを信頼してください。(こどもコンサルタント)

はらさか・いちろう 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演活動を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士でもある。

子育てに関する悩みをお寄せください。原坂一郎先生が回答します。

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