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『後宮の烏 7』 中華風後宮ファンタジー完結

『後宮の烏 7』(白川紺子著、香魚子装画)
『後宮の烏 7』(白川紺子著、香魚子装画)

『後宮の烏 7』白川紺子(こうこ)著、香魚子(あゆこ)装画(集英社オレンジ文庫・660円)

累計100万部を突破した中華風後宮ファンタジー「後宮の烏」シリーズが、4月21日発売の7巻で完結した。各地の書店で文庫のベストセラー上位を獲得するなど、好調な売れ行きを示している。

同シリーズの主人公は、後宮で暮らし、「烏妃(うひ)」と呼ばれる女性。妃でありながら夜伽(よとぎ)をせず、不思議な術を使う-という設定だ。

平成30年4月に第1巻が刊行。「烏妃とは何者か」という謎が巻を重ねるごとに明らかにされ、物語の世界が拡大してきた。7巻では、海底火山の噴火が引き金となって神々の戦いが繰り広げられる。

中華風後宮ものは比較的若い世代を対象にしたレーベルに多くみられる。だが、集英社によると、同シリーズは10~60代の幅広い世代に読まれている。綿密に組まれた世界観に加え、透明感のある主人公の魅力を表現した装画の力も大きいという。

今年10月にはテレビアニメ版の放送が始まる予定。アニメを手掛けるアニプレックス社は「日々の後宮内の事件だけでなく、烏妃や王朝の秘密へとつながっていくミステリー要素」などを見どころとして挙げる。アニメ化により、原作に改めて注目が集まりそうだ。(寺田理恵)

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