イマドキTV+

魔改造した怪物マシンの超一流対決

どうでもいいことに熱中する。たとえば趣味。もうかるとか役に立つとか、まず考えない。でも無駄というわけではなくて、新たな視座を得たり、人間関係が広がったり、意外な効果があったりもする。

NHKの「魔改造の夜」は、エンジニアがアイデアや技術を競う番組。参加するのは、OA機器メーカー「Rコー」とか自動車メーカー「N産」とか、匿名っぽくしているけれどほぼ実名。超一流の面々を集めて行う競技が、毎回ほんとにバカバカしい。

〈身の回りにある家電やおもちゃのリミッターを外し、怪物マシンに変身させて戦わせる〉って、どうでもいいことの極致。繰り広げられるのは扇風機50メートル走、DVDプレーヤーボウリング、赤ちゃん人形綱登り…。意味不明かもしれないが、たとえばDVDプレーヤーボウリングは、射出したディスクで25メートル先のピンを狙って何本倒せるかを競う。

そういう競技に、いい大人がガチで挑むんだから面白いに決まっている。最近は「技術者養成学校」という企画を放送中。数々の戦いを振り返りながら「魔改造」について解説し、次世代を育成するという仕立てなのだが、これまたEテレっぽい面白教育番組になっている。

最近見た回は、アートユニット明和電機の土佐信道さんが講師だった。人の心を動かす「魔改造」マシンを作るためには、常識を超えた発想が必要だ、とレクチャー。とはいっても常識の壁はなかなか分厚い。

そこで土佐さんが伝授していたのが「おかしな発想法」。頭の中に浮かんだものをパズルのように組み合わせて、すらすらと独自の発想を導き出す。これは自分の子供たちにも教えたい、と思えた。「明和電機 おかしな発想法」で検索すれば出てくるので、ぜひどうぞ。

番組の再放送や「名言集」も続々。見逃していた「第1弾」(20日夜)も見られそうなので楽しみだ。(ライター 篠原知存)

会員限定記事会員サービス詳細