10日発行の僚紙「夕刊フジ」が掲載した公明党の山口那津男代表のコラムに、興味を引かれた。山口氏は3日の憲法記念日に合わせた報道各社の世論調査で、憲法9条に自衛隊を明記する自民党の憲法改正案への賛成が反対を上回る傾向だと指摘し、わざわざこう書いていたのである。
「毎日新聞の調査では、賛成58%、反対26%とダブルスコアであり、昨年より差が開いている」
山口氏は言及していないが、ちなみに読売新聞は賛成が58%で反対が37%、朝日新聞は賛成が55%で反対が34%と、同じ傾向が示されていた。山口氏は、最も顕著な事例を挙げてみせたのだろう。そのうえで、こんな分析も加えている。
「相変わらずの『改憲反対』を叫ぶ一部野党もあるが、国民はロシアによる力の一方的行使が起こっている現実から、日本はどうすべきかと考え始めているのだろう」