海上保安庁は13日、ロシアが実効支配する北方領土・国後島西岸で遺体で見つかった女性が北海道・知床半島沖で沈没した観光船の乗客の可能性があるとして、外交ルートや海難事故に関する同国とのSAR協定に基づき、身体的特徴や衣服などの情報収集を進めた。
今後、乗客の可能性が高いと判断した場合には、DNA型鑑定も検討するとしている。遺体は島内の古釜布(ロシア名はユジノクリーリスク)の病院に運ばれた。
観光船には乗客乗員26人が乗っており、14人が死亡、12人が行方不明。海保は乗客の家族に女性の遺体が発見されたことを知らせている。国土交通省が開いた乗客家族向け説明会では「発見状況を知りたい」との声が上がったという。