「登竜門」写真公募展で連続入選 埼玉・妻沼高の三ツ木さん

「JPS展」で2年連続の入選を果たした三ツ木裕也さん。手にしているのは昨年の入選作品「主張」=埼玉県熊谷市(兼松康撮影)
「JPS展」で2年連続の入選を果たした三ツ木裕也さん。手にしているのは昨年の入選作品「主張」=埼玉県熊谷市(兼松康撮影)

プロ写真家の登竜門といわれる日本写真家協会主催の公募展「JPS展」の18歳以下部門で、埼玉県立妻沼高(熊谷市)3年の三ツ木裕也さん(17)が2年連続で入選を果たした。所属していた写真部は、顧問を務めてきた月岡忠さん(65)の退職に伴って3月末で43年の歴史に幕を閉じ、三ツ木さんらは「美術部写真班」として活動する。「先生に少しは恩返しできたかな」。写真部としての有終の美を飾り、はにかみながら喜びを口にした。

今年のJPS展18歳以下部門には153人から335枚の応募があり、33人の52枚が入賞・入選した。

三ツ木さんの「ジェラシー」は、モデルの女子生徒の横に上級生の女子生徒の影が写り込むという構図の作品だ。高校の屋上で、夕日がつくる影を利用して撮影した。どちらがどちらにジェラシー(嫉妬)の感情を抱いているかは、見る人の解釈に委ねられている。

「高校生活の中の『女子の嫉妬感』をうまく出せたのかな」と三ツ木さん。昨年の「主張」に続く入選で、写真部としては4年連続入選の快挙となった。

高校に入学し写真部に入るまではカメラとは全く無縁だった。「最初の頃はすぐにピンボケしてしまい、『自分には向いていないかも』と思った」。しかし、1年生の夏休みぐらいから徐々にこつをつかみ、表現の幅を広げていった。

「いろんな瞬間を写真で切り取ることは難しいが、楽しんでやっている」

月岡さんは「うるさい指導にくじけず、みんな一生懸命やってくれてうれしかった」と目を細める。

美術部員として活動を続ける三ツ木さんの今の目標は、全国高等学校写真選手権大会(写真甲子園)だ。「高校を卒業して就職しても撮り続け、コンテストで賞を狙いたい」と夢を描いた。(兼松康)

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