和歌山の教職員スト 運営法人を静岡県など調査へ

和歌山県日高川町にある私立の和歌山南陵高校で、教職員が給与未払いなどを理由に授業を取りやめる異例のストライキをした問題で、静岡県が高校を運営する同県の学校法人「南陵学園」の調査に乗り出すことが13日、分かった。和歌山県も調査に参加し、会計状況を聞き取るなどして経営実態の把握を進める。

学校関係者によると、法人は教職員に今年4月分の給与を所定の4月28日に支払わず、労働基準監督署の是正勧告を受けた。教職員の再三の要求にも応じなかったため、校長を除く教職員約20人が5月11日にストを決行。生徒は、午前は自習、午後は部活などに取り組んだ。

法人が教職員や保護者向けの説明会を開催するとしたため、ストは中止して12日に授業を再開。ただ、当初13日に予定されていた教職員向け説明会は中止に。法人の小野和利理事長は12日付で報道機関に対し、「現時点では、個別の質問を頂きましても、回答は致しかねます」などと文書でコメントした。

これまでも同高校では、料金滞納でガスを一時止められたほか、修学旅行先を海外から和歌山県内に切り替えた際、差額を保護者に返還しないなどの問題が相次ぎ発覚。今年4月には、国から授業料負担の支援金を受ける一方、生徒から集めた授業料約2千万円を返還していないとして、和歌山県から文書指導も受けた。

調査では、ストまでの経緯や会計状況などについて法人関係者から聞き取り、必要に応じて関係書類の提出や報告も求める方針。静岡県の担当者は「適切な学校運営のため指導監督を徹底する」としている。

一方、法人が調査を受けることについて、教職員の一人は「これまでの不誠実な対応から『やっぱり』という感じ。保護者のためにも、引き続き説明を求めたい」と話した。

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