本職ではない種目に出場する「楽しみ」があってもいいのではないか、と思うことがある。日本代表の選手は専門種目で結果を求められ、国際大会などの代表選考会ではタイムや勝敗が重要になる。一方で、本職以外のレースは選手が重圧から解放され、新しい可能性を見つける絶好の機会になると思っている。
今月1日まで横浜国際プールで行われた日本選手権は、6月18日に開幕する世界選手権(ブダペスト)の代表選手にとって難しい位置づけの大会だった。3月上旬の代表選考会から約2カ月が経過し、1カ月半後には大舞台を迎える。何度もピークを作るのは得策ではない。「楽しみ」があっていいと考えた。