中国、日EUに「内政干渉」と反発

中国外務省の趙立堅報道官(共同)
中国外務省の趙立堅報道官(共同)

【北京=三塚聖平】中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は13日の記者会見で、日本と欧州連合(EU)が12日の共同声明で中国を牽制(けんせい)したことに対し、「中国に関する問題をあおり立てて中傷し、内政に干渉して地域の対立を引き起こした」と反発、厳正な申し入れを行ったと明らかにした。

日本とEUが共同声明で「台湾海峡の平和と安定の重要性」などに言及したことを念頭に、趙氏は「台湾、香港、新疆(しんきょう)ウイグル自治区に関することは全て中国の内政だ。いかなる外部勢力の介入や干渉も許さない」と主張。尖閣諸島(沖縄県石垣市)は「中国の固有の領土だ」とする主張を繰り返した。その上で「中国脅威論はとっくに破綻している」と述べ、「日欧がイデオロギーで線引きをすることを捨て去るよう望む」と求めた。

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